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スイスフランショックの本質を考える。今回のスイスショックで豪ドルイフダントレードの利益が大きく伸びたが、やはり最重要ポイントはリスク管理、損切り不要の最大リスク計算。

年初から為替市場の大きなトピックはユーロの量的緩和でしたが、先週末それはスイスに置き換えられました。
ニュースで「大虐殺だ」との声もある今回のスイスフラン暴騰は過去の為替歴史上一瞬で動いた相場としては最大だと思います。

スイス株式市場が10%急落、フラン上限撤廃を嫌気(ロイター)

スイスフランが対ユーロでのフラン高を抑制介入する絶対防衛ラインを撤廃したのがフラン高の理由だとしても、問題はその規模。
今回なぜスイスフラン円がこれほどの規模での大暴騰になったのか?
なぜスイスフラン円が115円から一瞬で150円台まで暴騰することになったのか?
というのは市場のマネー量、ポジションの傾き、市場の金利差など、多くのものに目を向けないといけません。
個人投資家として、今回のスイスフランショックほど勉強になる題材もなかなか無いのでしっかり考えておきます。

ユーロ/スイスフランという大きな取引量がある相場が一瞬で動いた。
この動きの要因のベースとして、まずは世の中に溢れるマネー量。
米国の3度に渡るQE(量的緩和)、それに続いて日銀の金融緩和、そして来週ECB理事会で本格始動するであろうユーロの量的緩和。
量的緩和で日欧米という巨大な金額を動かす市場がマネーを増刷し、世界中にお金が有り余っている状態。
そして世界中が低成長、デフレ傾向にある中で引き起こされた低金利。
ユーロのどんどん価値が下がる中スイスフランは高騰を続け、
スイス中銀はフラン高を防止するために2011年9月にユーロ/フラン1.200の上限を設定。
このラインを超えそうになればスイス中銀はスイスフラン売り・ユーロ買いの為替介入を実施。
さらに、フラン高を抑制するために昨年マイナス金利を導入。
スイス中銀にお金を預けるとマイナスの金利がかかる、つまりお金を払わないといけなくなり、
スイスフランを預けず使え、と誘導しフラン高防止、デフレ退治に動きました。

さて、量的緩和で有り余るマネーを持たされたユーロ圏資産家。
ただユーロを預金で持っているとユーロ安でどんどん資産が目減りしてしまいます。
そこで目を付けたのがマイナス金利を導入しているスイス、しかも実質ユーロスイスのペッグで為替リスクが無い。
スイスフラン建てでお金を借り、他国通貨建資産を買うことで利益を伸ばすことを考えます。
ユーロを導入していない周辺国、東欧や北欧の諸国、イギリスなんかは自国通貨より低金利のスイス建てでかなり住宅ローンを組んでいたそうです。
もちろんヨーロッパだけではなく、世界中からスイスフラン建ての借金が組まれていたそうです。
日本でも、ユーロスイスの防衛ラインを利用して防衛ラインで買い、反発して売ることを繰り返すトレード手法が「リスク無く確実に儲かる方法」として流布されたりして、それをレバレッジをかけて行う手法が多くとられていた。
スイス売り他国通貨買いのハイレバレッジスワップ金利獲得手法も流行っていました。
ユーロスイス1.200の防衛ラインの回りにはかなり思惑のポジションが膨らんでいたでしょう。
1.200防衛ラインでの買い注文。そしてリスク管理として1.200を割るラインでの損失限定のロスカット注文。
それらが一度に暴発した。
それがまず第一波、スイスフラン円でいうと115円から130円台への暴騰です。
それにこの相場で利益を出そうと投機マネー、世界中のトレーダーが群がる。
そして第二派、スイスフラン円で150円台をつけました。この間、数分。
1.200割れでの損失限定注文は中小FX会社ではシステムが追いつかず実行されず、
注文値段より大きくはずれて大損失のレートで約定されたと聞きます。

さてこの動き、リーマンショックで日本円で見られた動きです。
リーマンショック前は世界で日本だけが低成長で低金利だったので、低金利の円を借りて他国通貨建資産を買う円キャリートレードが流行していました。
そしてそれがリーマンショックで一気に巻き返され円高になり始めた。
借りている通貨が通貨高になれば借金は一気に増えます。あわてて円を買って円の借金を返す。
自分がアメリカ人だとして、1ドル120円の時に100万円借りた借金はドルベースでは8333ドル。
それが1ドル100円になると借金が1万ドルに膨れ上がります。
そうなると当然アメリカ人は「オー、ノー!」と慌てて円を買って日本円の借金返します。
その巻き返しにより、日本円はドル円で120円から70円台まで円高になった。

同じことが今、スイスフランで発生しています。
低金利のスイスフランの借金をする。スイスフランはフラン高防止絶対ラインの設定によりフラン高にはならないと踏んで安心して借金する。
その前提条件が崩れたのです。
実際の資産の動きを伴わないコンピューター上の争いである為替市場ではスイスフランショックの動きは落ち着き始めていますが、実態の動きはこれから。
スイスフラン建てで住宅ローンを借りまくっていた東欧・北欧・ロンドンの人々の猛烈な借金返済がこれから始まるだろうし、最悪借金返せないと破綻が増える。
実態がのっかり、スイスフランはこれからまだまだ上がっていくでしょう。
リーマンショックの時の日本円円高のように。
2008年リーマンショックの再来を予期する出来事。世界経済大崩壊の引き金。
それが今回スイスフランショックの本質なのかもしれません。


さて、このスイスショックで多くの外貨が大変動しました。
僕がイフダントレードをしている豪ドルも例外ではなく大変動。
その変動で大きく利益が伸びました。

僕は1通貨単位取引が可能なSBI FXトレードを活用して1取引20通貨で25銭刻みのイフダントレードをしています。
豪ドルを25銭刻みに買い、それぞれ25銭上がったら損益確定するイフダンをばらまいておき、
利益確定したら再度イフダンを発注する手法。これで一番重要なのはリスク管理。
僕は豪ドルが1晩で豪ドルが50円ぐらい円高になっても問題ないぐらいのリスク管理設定をしています。
↓細かくは過去記事参照。
豪ドル超低リスクシステムトレードのリスク検証。
http://fxtsumitate.com/blog-entry-91.html
 ※この記事のあと、1取引20通貨に増やしています。

この過去記事の様に、当時の豪ドル102円から50円に▲50%下がってもロスカットとは無縁のリスク設定をしています。
そもそもレバレッジをかけていないのだからロスカットとは無縁。
ロスカットはレバレッジをかけて、証拠金が不足したら発生します。
レバレッジをかけず1倍以内で取引していれば保有資産と証拠金は同じだけ下がるだけでロスカットはありません。
このシュミレーションのように、買い下がっていった時、含み損が膨らむ中で買い増していくので途中でレバレッジがかかるタイミングがあります。
しかしレバレッジは20倍かけられるのでそのレバレッジが安全弁になる。
下がってきてレバレッジがかかってしまったらまた証拠金を追加してレバレッジ1倍以内に戻せばいい。

スイスフランの暴騰は値動き15%程度。これが豪ドルで起こってもなんの問題もありません。
今回のスイスフランでは損切り注文がうまく働かなかった例もあります。
そして大きく動いたところでロスカット。証拠金がマイナスになり借金になってしまった人もいるようです。
損切り注文も絶対ではないし、相場が大きく動いた時にロスカットになる状態取引しているとやっぱりロスカットでひっかかり損失が確定してしまう。
損失確定さえしなければ為替レートは放っておけば上がったり下がったりするので放ってけばいいのです。
そして放っておいている間にも稼げるよう、スワップ金利がつく通貨でやる。
なのでイフダントレードの選択通貨は豪ドルにしている。
もしこれから豪ドル円があっという間に1豪ドル50円になるリーマンショック級の円高になっても、
25銭刻みの上がり下がりで稼ぎ続け、スワップ金利を貯め続ける。また円安に戻るまで。それだけのことです。
リーマンショックの前1豪ドル100円をつけた豪ドルはリーマンショックで50円まで下がり、
そして6年後の今、また1豪ドル100円に戻した。為替相場はそういうものです。

SBI FXトレードを利用した低リスク1取引20通貨のイフダントレードは、
証拠金10万円で今やっていますが、今年に入ってから2015/01/02~1/16の期間、
わずか11営業日の間の利益が1,800円を超えました。2週間で1.8%の確定利益です。
年明けから相場が変動しましたが豪ドルは結局97円~94円の間をうろうろしていただけ。
その間、25銭刻みのイフダンと、時々下がったら成行買いで20銭上で利益確定の裁量取引を
何も考えずになんとなくやっていただけで得られた確定利益1.8%です。
今月1月は月利2%は超えるでしょう。
今年はまだまだ相場は荒れるでしょうから年利10%確保できるかもしれません。

徹底したリスク管理よって、最大リスクを常に試算して管理する。
今回のスイスフランショックのように損切り注文が効かない時もあるのだから、そもそも損切りをしなくてもいいようにしておく。
今回スイス中銀が突然為替介入の絶対防衛ラインを撤廃したように、
日銀が量的緩和を突然中止しないと誰が言い切れるでしょうか。
スイス中銀も、この防衛ラインは絶対死守するとずっと言い続けてきたのです。
「想定外の事態」が起きても何も問題ないようにしておく。それが本当のリスク管理。
短期的な利益を追わず、毎日コツコツ利益を積み上げる。
毎日数円、数十円の利益を積み上げ、年間で万単位の利益を手にする。
そんな臆病で慎重、ストレスフリーな資産運用が、庶民がやるべき低リスクの資産運用だと思います。


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ねぎし まなぶ(P.N)

Author:ねぎし まなぶ(P.N)
某企業勤務のサラリーマン。
株・FX投資暦10年以上にもなるが、デイトレードをやると負け続きでデイトレードは引退。
しかし、短期売買で負け続きでも、過去取り組んだ積立て投資では着実に資産が増えていることに気づき、やはり最強の投資は積立てであると確信。
外貨投資FXで、ドルコスト平均法の中でも最強のリスク分散「毎日積立」に取り組みます。
毎日継続するときに飽きたり変な欲が出ないように、日記の形で記録しながら取り組むことにしました。

※なお、本ブログは素人の趣味の日記であり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願いいたします。

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