週末恒例の中期移動平均分析。ギリシャ債務危機楽観論で回復する株式市場。しかし、移動平均は中長期株安トレンドを示唆。東証REIT指数暴落が示すものは。

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平日は日々の値動きが気になるので、週末は、ゆっくり大局観を考えるチャンス。

こんにちは。まなぶです。

 週末はゆっくり中期の移動平均分析。日足の移動平均線で、各指標を見てみます。このブログでは為替で積立てしていますが、為替の長期動向を見るためには為替はあらゆる経済指標と関連があるのでいろんな指標を大局的に見るのが大事。

 株価では、日経平均、ニューヨークダウ、ドイツDAX、上海総合指数。そして日経平均と関連がある東証REIT指数。コモディティでは原油と金(ゴールド)。債券では日本国債10年、米国債10年、ドイツ国債10年の金利。そして為替ではドル円、ユーロドル、中国人民元、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド。

そして今回から日本株はTOPIXを分析対象に追加しました。日経225平均株価と東証REIT指数のトレンドギャップがあまりに大きくなり、日経平均株価だけが上げている市場の歪みを確認するために継続監視すべきだと判断しました。

さて、今週の分析です。

■日経225平均株価
週末終値:19,779円
25日移動平均線:20,400円付近
50日移動平均線:20.200円付近
75日移動平均線:20,000円付近

MACDは、
・6月29日のギリシャショックで一気にデッドクロス。下落トレンド入り。
・週足MACDは6月29日週にデッドクロス示現。下落トレンド入り。

・週足MACDがデッドクロスし、これで単純移動平均、日足/週足MACD、すべてが下落トレンドを示唆。金曜日の上昇も75日移動平均線に上昇を阻まれる。CME先物はこの水準を抜けてきたが、トレンドを覆すにはかなりのパワーが必要。


■TOPIX
週末終値:1,583円
25日移動平均線:1,639円付近
50日移動平均線:1,638円付近
75日移動平均線:1,620円付近

MACDは、
・6月29日のギリシャショックで一気にデッドクロス。下落トレンド入り。
・週足MACDは6月29日週にデッドクロス示現。下落トレンド入り。

・週足MACDがデッドクロスし、これで単純移動平均、日足/週足MACD、すべてが下落トレンドを示唆。日経225に対し、より素直に下落トレンド入りしている。


■ニューヨークダウ平均株価
週末終値:17,760ドル
25日移動平均線:17,850ドル付近
50日移動平均線:17,980ドル付近
75日移動平均線:17,980ドル付近
・6月22日に25日線と50日線のデッドクロス示現。
・6月26日に25日線と75日線のデッドクロス示現。
・まもなく50日線と75日線のデッドクロスがありそう。

MACDは、
・6月29日のギリシャショックで一気にデッドクロス。
・週足MACDは2月末にMACDデッドクロス示現後、下落トレンド継続中。

・単純移動平均線、日足/週足MACD、すべてが下落トレンド示唆。下落トレンドが鮮明。


■ドイツDAX
週末終値:11,315ポイント
25日移動平均線:11,180ポイント付近
50日移動平均線:11,350ポイント付近
75日移動平均線:11,550ポイント付近
・5月13日に25日線と50日線のデッドクロス。
・5月29日に25日線と75日線のデッドクロス。
・6月12日に50日線と75日線のデッドクロス。

MACDは、
・7月3日にデッドクロス示現。金曜日の反発でシグナル接触。
・週足のMACDが5月4日週にデッドクロス、下落トレンド継続中。

・単純移動平均線、日足/週足MACD、すべてが下落トレンド示唆。下落トレンドが鮮明。


■上海総合指数
週末終値:3,878ポイント
25日移動平均線:4,450ポイント付近
50日移動平均線:4,500ポイント付近
75日移動平均線:4,400ポイント付近
・7月10日に25日線と50日線のデッドクロス示現。下落トレンド示唆。
・1カ月前には75日移動平均線とのかい離率26%の異常値を示す上昇、異常だっただけに下落の勢いもすごい。

MACDは、
・高値を更新してもMACDが高値更新しないダイバージェンス示現し先週下落示唆されていたが、6月15日にデッドクロスし下落加速。大暴落となった。
・週足MACDは6月22日週にデッドクロス。下落トレンド入り。

・75日移動平均線との異常かい離率、日足MACDのダイバージェンス、中国街頭の青空株式講座の風景、様々な株価暴落サインが炸裂、6月8日高値5,174ポイントから3,684ポイントへとわずか1ヶ月で3割を超える大暴落を見せました。3割といえば日経平均が20000円から6000円下がったことに相当。大暴落。


■東証REIT指数
週末終値:1,645イント
25日移動平均線:1,800ポイント付近
50日移動平均線:1,830ポイント付近
75日移動平均線:1,850ポイント付近

東証REIT指数は日経平均株価の先行指標の役割あり。
・2013年5月23日の日経平均大暴落の1ケ月半前、2013年4月1日に東証REIT指数は1,717の天井をつけ暴落。
・当時は日経平均暴落後、6月10日に1,238の底をつける。その後日経平均は6月末に底打ち。
・今年東証REIT指数は1月19日に2,005の天井をつけ、下落。
・そして先週7月6日週東証REIT指数はさらなる大幅下落。日本株のさらなる下落を示唆しているのかもしれません。


■金(ゴールド)
週末終値:1,163ドル
25日移動平均線:1,175ドル付近
50日移動平均線:1,185ドル付近
75日移動平均線:1,190ドル付近
・5月22日に25日線と75日線のゴールデンクロス。
・5月29日に50日線と75日線のゴールデンクロス。
・6月22日に25日線と75日線のデッドクロス。
・7月2日に50日線と75日線のデッドクロス。

MACDは、
・6月24日にデッドクロス示現。
・週足のMACDは3月末から完全停滞。長い停滞後は一気に動くのが相場の常。数ヵ月内に噴き上げるか。

・単純移動平均線、日足MACDが目先弱気入りしている。週足MACDが完全膠着。膠着の間にエネルギーが蓄積され、大きな動きとなる日は近いか。


■WTI原油
週末終値:52.81ドル
25日移動平均線:58.0ドル付近
50日移動平均線:59.0ドル付近
75日移動平均線:57.0ドル付近
・7月7日に25日線と50日線のデッドクロス。

MACDは、
・5月8日にデッドクロス示現後、下落トレンド継続。
・週足のMACDは2月23日週にゴールデンクロス示現後上昇トレンド継続。

・日足MACDが目先弱気入りしているものの、週足MACDが上昇トレンドで中長期トレンドは上昇を示唆。短期間に急上昇しすぎたので調整しているレベル。

・金、原油のコモデティは両方中長期は上昇トレンド入りを示唆。


■日本国債10年利回り
週末終値:0.450%
25日移動平均線:0.48%付近
50日移動平均線:0.44%付近
75日移動平均線:0.41%付近
・6月8日に50日線と75日線のゴールデンクロス示現。

MACDは、
・6月17日にデッドクロス示現。以降下落トレンド。
・週足MACDは今年2月初にゴールデンクロス示現後上昇トレンド継続中。

・週足MACDの中長期トレンドは上昇を示唆。短期間で上昇しすぎたためか目先短期トレンドは弱気、調整中。またいずれ上昇に転じそう。


■米国債10年利回り
週末終値:2.401%
25日移動平均線:2.36%付近
50日移動平均線:2.28%付近
75日移動平均線:2.18%付近
・6月4日に50日線と75日線のゴールデンクロス示現。上昇トレンド。

MACDは、
・6月13日にデッドクロス示現、下落トレンド。
・週足MACDは今年2月中旬にゴールデンクロス示現後上昇トレンド継続。

・週足MACDの中長期トレンドは上昇を示唆。短期間で上昇しすぎたためか目先短期トレンドは弱気、調整中。またいずれ上昇に転じそう。


■ドイツ国債10年利回り
週末終値:0.902%
25日移動平均線:0.82%付近
50日移動平均線:0.72%付近
75日移動平均線:0.55%付近
・6月1日に50日線と75日線のゴールデンクロス示現。

MACDは、
・6月15日にデッドクロス示現。
・週足MACDは4月20日週以降一気に上へ噴出した後上昇トレンド継続。

・週足MACDの中長期トレンドは上昇を示唆。短期間で上昇しすぎたためか目先短期トレンドは弱気、調整中。またいずれ上昇に転じそう。


■ドル円
週末終値:122.74円
25日移動平均線:123.0円付近
50日移動平均線:122.2円付近
75日移動平均線:121.4円付近
・5月21日に25日線と75日線のゴールデンクロス。
・5月28日に50日線と75日線のゴールデンクロス。

MACDは、
・6月10日の黒田総裁発言による下落で一気にデッドクロス。下落トレンド入り。
・週足のMACDは6月1日週にシグナルと接触し現在1ヶ月のMACD膠着に入っており動き始めれば大きな動きになる。

・目先日足MACDは下落を示唆。しかし単純移動平均線、週足MACDの中長期トレンドは上昇を示唆しており底堅い。MACD停滞でエネルギーを溜めておりまだしばらく停滞後一気に動きそう。ファンダメンタルと合わせると次は130円を目指す大きな動きとなるか。


■ユーロ/米ドル
週末終値:1.1161ドル
25日移動平均線:1.120ドル付近
50日移動平均線:1.118ドル付近
75日移動平均線:1.108ドル付近
・5月16日に25日線と75日線のゴールデンクロス。
・6月3日に50日線と75日線のゴールデンクロス。

MACDは、
・6月22日にデッドクロス示現後下落トレンド継続。
・週足MACDは4月6日週に約1年ぶりのゴールデンクロス示現し上昇トレンドへ。

・週足MACDの中長期トレンドは上昇を示唆。短期間で上昇しすぎたためか目先短期トレンドは弱気、調整中。またいずれ上昇に転じそう。


■中国人民元/円
週末終値:19.77円
25日移動平均線:19.82円付近
50日移動平均線:19.75円付近
75日移動平均線:19.55円付近
・5月21日に25日線と50日線のゴールデンクロス。

MACDは、
・6月10日にデッドクロス示現後下落トレンド。
・週足のMACDは1月中旬にデッドクロス示現以降ゆるやかに下落トレンドだったが、6月1日週にシグナル接触後停滞。

・ドルペッグであるため、ドル円と同様のトレンド。ドル円との裁定機会を伺うためウォッチしています。


■オーストラリアドル(オージードル)/円
週末終値:92.4円
25日移動平均線:94.0円付近
50日移動平均線:95.0円付近
75日移動平均線:94.0円付近
・7月7日に25日線と50日線のデッドクロス示現。

MACDは、
・5月20日にデッドクロス示現後、下落トレンド継続中。
・週足MACDは7月6日週にデッドクロス示現。

・目先日足MACDは下落を示唆。先週の急落で週足MACDがシグナル接触し、ついにデッドクロスした。ダマシの可能性もあるがまた下落トレンド入りする可能性あり。


■ニュージーランドドル(キウイドル)/円
週末終値:82.6円
25日移動平均線:84.8円付近
50日移動平均線:86.8円付近
75日移動平均線:88.0円付近
・5月20日に25日線と50日線のデッドクロス示現。
・5月25日に25日線と75日線のデッドクロス示現。
・6月9日に50日線と75日線のデッドクロス示現。

MACDは、
・6月10日にニュージーランド政策金利サプライズ利下げの急落で一気にデッドクロスし下落トレンドが続いていたが7月10日上昇で久しぶりにシグナル接触。
・週足MACDは1月中旬にデッドクロス後下落トレンド継続。

・単純移動平均線、日足/週足MACD、すべてが下落トレンド。
・三角保ちあいが下にブレイク。
2014/10/13安値83.32円、
2014/12/29高値94.05円、
2015/02/02安値84.03円、
2015/04/20高値92.39円、
2015/06/15安値84.43円
下落トレンド鮮明ながら、そろそろ75日移動平均線とのかい離が大きくなってきていることが意識される。急反発の可能性もあり。

■南アフリカランド/円
週末終値:9.85円
25日移動平均線:10.00円付近
50日移動平均線:10.05円付近
75日移動平均線:10.03円付近
・6月6日に50日線と75日線のゴールデンクロス示現。
・7月2日に25日線と50日線のデッドクロス示現。
・7月8日に25日線と75日線のデッドクロス示現。

MACDは、
・7月1日にデッドクロス示現後下落トレンド継続。
・週足MACDは長い下落トレンドの末に5月末に久しぶりにシグナル接触。ゴールデンクロスするかと見られたが7月6日週は再度押し下げられ下落トレンドから抜け出せていない。

・単純移動平均線、日足MACDが弱気。週足MACDが停滞中で微妙な状況。



まとめ
中長期トレンドは変わらず株安を示唆しています。国債利回りは中長期上昇、今年春の上昇の勢いが強すぎていったん調整しているように見える。金、原油のコモディティも同様。週足MACDは依然として昨年続いた株価上昇、国債利回り低下、コモディティ下落という流れがこの春からトレンド転換したことを表しています。

世の中の風潮を見るとギリシャ債務危機に対してはギリシャから緊縮をベースとした新案が提出され12日にEU側で受け入れ協議。大団円になりそうなことからまた株高になる、ということになっています。しかし今回の下落の主役は既にギリシャではなく中国であるということに注意が必要です。ヨーロッパで金買いも進まずヨーロッパ国債下落もさほど起きていないことからギリシャ債務危機は前から市場は楽観的に受け止めておりこれから事態が好転してもあまり影響はない。問題は中国です。

中国株が下げ止まるのか。それが来週のマーケットの焦点。週明けの朝10時30分から始まる中国株式市場に世界の目が注がれます。今のところ中国は土日の間に金融政策発表することが多いけれども今のところ中国から新たな金融政策は出ていません。そしてほとんどの銘柄が売買停止になる中、株価が上げることは難しい。これだけ満身創痍に痛めつけられた中国個人投資家がまた株を買えるのだろうか。この1~2週間で加速度的に下げた中国株の信用取引追証の資金確保のために不動産を売却したり資金確保だけで手一杯のはずです。今、主役の中国株が下がればギリシャがどうであれまた世界同時株安になる。本丸の米国株の下げ方はまだ本格的ではない。

日本株はどうか。先週末は一応上げた日経平均225。しかしまだ75日移動平均線が上値抵抗になっていること、TOPIXがそれほど反発していないこと、そして東証REIT指数が暴落を続けていて昨年10月末の日銀追加緩和の水準を下回ったこと。東証REIT指数を見る限り、日銀追加緩和は効果が無かったという評価になります。過去の相関上は東証REIT指数は日本株の先行指標。東証REIT指数が下げているのに日経225が下がらない事態は、日経225を買い上げている日本の公的資金の需給でのみ、株価が支えられているということになります。日経225インデックスを買っているので値がさ株のファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンクなどが動くのみでほとんどの人が持っている株は今年に入ってほとんど動いてません。日経平均株価が16000円から20000円に2割上がる過程ではほとんどの人は儲かっておらずインデックスを買う海外投資家が儲かっているのみ。そろそろこの日経平均株価のいびつな構造も無理が生じてきたと思わざるを得ません。TOPIXや東証REIT指数にそのギャップが表現されてきました。

日本株を救う方法が無いことはない。日銀追加緩和。原油価格下落、中国バブル崩壊の中では日銀追加緩和実行することに対する海外への口実も多く、追加緩和はありえる。もし追加緩和があればドル円は130円、日経平均は22000円を軽く超えるでしょう。日銀追加緩和はTPP交渉を行っている中では実行しづらく、そのため最近TPP交渉をまとめることを急いでいるのではないでしょうか。早くまとめて追加緩和に動きたいのでは。

そして為替。これは常にトレンドが変わらない。このギリシャ債務危機、中国バブル崩壊があっても日本円が買われません。キャリートレードの主役がユーロに移ってる中では、リスク回避の円買いという現象は起こらない。ドル高是正要因でドル円が下がる事態はあっても、日本円事態はこの円安トレンドは変わりようがないと思われます。構造的に円安になってしまっており、ここから日本が大幅に貿易黒字になったり邦銀が米国債を売って日本国債を買い戻すことも考えづらい。バーゼル規制での国債リスク資産化の流れも襲ってきている。もう一発日本国債が格下げされればそろそろ止まらない円安が押し寄せてきそうです。日本人が外貨建て資産を持って資産防衛をするべきである状況は変わらないようです。


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ねぎし まなぶ(P.N)

Author:ねぎし まなぶ(P.N)
某企業勤務のサラリーマン。
株・FX投資暦10年以上にもなるが、デイトレードをやると負け続きでデイトレードは引退。
しかし、短期売買で負け続きでも、過去取り組んだ積立て投資では着実に資産が増えていることに気づき、やはり最強の投資は積立てであると確信。
外貨投資FXで、ドルコスト平均法の中でも最強のリスク分散「毎日積立」に取り組みます。
毎日継続するときに飽きたり変な欲が出ないように、日記の形で記録しながら取り組むことにしました。

※なお、本ブログは素人の趣味の日記であり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願いいたします。

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