ドル円、あっという間に1円の乱高下はあっという間に10円大変動の予兆。
ドル円が為替マーケットとしては変動の激しい1%以上の乱高下を毎日のように繰り返しています。ドルインデックスの変動に加えて対円相場で日米の綱引きが続いて変動が増幅されています。
一方で豪ドル円やニュージーランドドル、そして南アフリカランドなど資源国通貨を見てみれば昨年から右肩上がりに上げてきています。ドルはだんだん安くなってきています。ドル円がときどきドル高円安に振れるのは対日本円との関係。日米関係です。
昨日は麻生財務大臣が「為替はまだ120円にもいってないから円安と言われる筋合いはない」と、財務大臣としては違例中の違例、具体的な為替相場に言及したとのこと。記憶であるのは過去民主党政権の時に「ドル円は95円ぐらいが望ましい」と発言した口の軽い閣僚がいた以来のことかな、と記憶しています。
かつて総理大臣経験もある麻生さんのこと、勝手な発言はできないわけで日米間である程度の合意はある話でしょう。この発言はドル円120円への呼び水どころか、むしろドル円は120円までいったら円安水準だというイメージを植えつけ、ドル円120円で上のキャップがかかったようなものです。円安方向への伸びしろが消され、ドル円は昨夜も円高方向へのイメージが出てきたように思います。115円もくぜんまでいきながら114円割れまであっという間に叩き落とされてしまいました。ドル円は日米金利差で決まりますが、これ以上金利差が開くのも難しい。
ドル円はやはり100~120円の間でふらふら動く乱高下から利益を得るランダムウォーク戦略で十分のようです。